【声劇ショート企画】君の星に言葉が降るように

▼作者

kaniくらぶ様

▼登場人物

・私:AIに育てられた子供

・A:AI。無感情

性別不問。
(感情指示)がありますが演技プランにより無視OKです。

▼シナリオスタート

私:AI、何か面白いこと話して

A:白い世界

私:何?

A:何もかも白い、おも白い

私:お、も?

A:昔動物という尾のあるモノが…

私:大戦前の情報はいらない、もっと面白いコト言って

A:高度通信は雨のためできません

私:雨いつやむのー

A:高度通

私:もういい

A:勉強しましょう

私:しないといけないの?

A:あなたは文章を理解できていません

私:意味ない

A:言葉の意味を理解できていません

私:んー、主人公の気持ちなんて分かんないって

A:主人公の気持ちも分かっていませんが、文章の意味です。

私:生まれてずーっと1人で、この1503惑星にいるんだ、分かるわけない

A:3年後には長距離宇宙船に乗ります。人と会います。さあ読んでみましょう

私:分かった分かった。読むよ
 『朝日が登る、太陽の光は見つめられないほど強い。地球の朝は美しい』

A:どんな気持ちですか?

私:地球なんて知らないのに、気持ちもなにもないって

A:人間には想像力があります。想像して学んでください

私:緑色の空に白い太陽が登る? 何が美しいの?

A:この星の人工空の設定が緑色です

私:そうなの?

A:地球の空は青。
 朝は紺色からゆっくりと紫になり、ピンクへ真っ赤な太陽が登る。
 そして水色の空になります

私:青? 変なの、色が変わるの? 非効率的だね

A:非効率に見えて、効率的なのが自然です

私:バーチャルで見せて

A:雨が上がりましたら。はい、続きを読んでください

私:『兵士はタバコに火をつけ朝日を見た。目がにじむ「戦闘の後でも世界は…」』

A:兵士はどんな気持ちですか?

私:分かんないよ、兵士じゃないし、地球も自然の朝も知らない、タバコだって見たコトない。

A:想像してください。なぜ目がにじむ? どんな時に目がにじみます?

私:うーん顔洗って、目が濡れてる時

A:この兵士は顔を洗っていますか?

私:洗ってない

A:タバコは葉に火をつけ、煙を吸う嗜好品です。煙は目に染み、時に涙を流させます

私:じゃあ、煙で目がにじんでたの?

A:人間の機能から想定するに

私:へーー、ちょっと面白いかも

A:1人になった惑星では人と話すことも、他の世界を見ることもできません

私:詰んでるよねー

A:しかし、こういった想像をし、劇のように声にだし、考えるコトで、ほかの人に会った時にタメに…

私:はーい、やりますよやります。

A:惑星AIは宇宙船には乗れません。
 あの子は一人ぼっちの星を出て、
 6年旅をして、仕事を求め戦争中の地球で、あの物語のように兵士になりました。

私:初陣生き残った。ハハあの物語じゃないか。

A:(感情たっぷりに)朝日が登る、太陽の光は見つめられないほど強い。
  地球の朝は美しい。
  兵士はタバコに火をつけ朝日を見た。目がにじむ

私:「戦闘の後でも世界は…」
  AI、タバコの煙じゃないよ、目がにじむのは。
  ありがとう、AI 
  おかげでボクは人と出会って話せるし、知らない人の気持ちが想像できる。

A:どんな気持ちですか?

私:AI、世界はきれいで(涙する)言葉にできないくらいいっぱいなんだ。

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