▼作者
Danzig様
▼登場人物
・女1
・女2
・男
▼シナリオスタート
街の雑踏の中、女1が女連れの彼氏とバッタリ街で出会う。
女1:あっ!
男:ああっ!
女2:え?
(怪訝な顔で男を見る)
女1:何してんの?
男:い・・・いや・・・あの・・・その・・・何っていうか・・・
女1:いや・・・じゃないわよ、あんた風邪ひいて寝てたんじゃないの?
女1:大学(又は仕事でもいい)も休んだのよね?
女1:私、あんたのお見舞いに行こうと思って、いろいろ買い物してたんだけど・・・
男:あの・・・いや・・・風邪って・・あの・・・
男:そ、そう・・なんだ・・・けど・・・
男:いや、何というか・・・
女1:へー
(女2に目線をやる女1)
女1:それに何? その女
女1:随分めかし込んでるじゃない
女1:何処かのお嬢様か何かかしら?
男:あ、いや、だから・・・あの・・・これは・・・・
男:じ、事情というものがありまして・・・その・・・何というか・・・
男:止むに止まれぬといいますか・・・何といいますか・・・
女1:ふーん・・
女1:まぁ、あんたには、後でたっぷり、その『事情』ってやつを聞いてやるからね
男:めぐみ(女1)ちゃん・・
(女1が女2を睨む)
(女2が男を見る)
女2:健一(男1)さん、どなたですの? その方?
男:え・・・いえ・・・・これは・・あの・・何というか
女1:これ?
男:いやいやいや・・そういう事じゃなくて・・・あの・・・
女2:はぁ・・
(女2に歩み寄る女1)
女1:ど~~も、はじめまして!
女2:は、はぁ
女2:あなたは?
女1:私、一応、このバカ男の彼女ですが
女2:彼女・・・さん?
(女2が男1をちらっと見る)
男:いや、あの、だから・・ね・・・その・・
女1:あんたは、黙ってなさい!
男:はい!
女2:まぁ、怖い・・・・
女2:あぁ、昔の彼女さんですのね フフフ
女1:い・ま・も です!
女2:あら? そうでしたの?
女2、男1をちらっと見る
男:いや・・・だから、あの・・・
(女1が男1を睨む)
女1:何?
男:ひぃ・・・い・・いや・・・
女2:フフフ、彼女さんでしたら、もう少し彼氏さんには、優しくしてさしあげませんとね
女1:余計なお世話です!
女2:まぁ、何を怒ってらっしゃるの?
女1:別に! 何も怒ってないわよ
女2:まぁ、そんなカリカリなさって・・・・
女2:怒ってばかりいらっしゃいますと、男の方と縁が遠くなってしまいますわよ(クスッ)
女1:な・・・
女2:フフフ
女2:では、彼氏さんをお返しいたしますわね。 大事になさってくださいませ。
女2:男の方というのは、手を放してしまいますと、何処かに飛んで行ってしまいますわよ(クスッ)
女1:返す?
女1:返すって何よ、返すって、こいつを物扱いして、失礼ね
女2:あら、それは失礼いたしましたわ
女2:あなたが、あまりにも健一(男1)さんを自分の物のように扱っておいででしたので・・・つい
女1:な、何を言ってるの、そんなわけないじゃない
女1:それに、別にそんな奴、今更返して欲しくもないわよ、
女1:いっそ、あんたにあげるわ、好きにしなさい
女2:あら、まぁ
男:めぐみ(女1)ちゃん・・
(女1が男を睨む)
男:ひぃ
女1:あんたとは、もうこれっきりよ。
女1:いいわね!
女1:さようなら
女1:あぁ~あ、買い物が無駄になっちゃったわ
男:めぐみ(女1)ちゃん、いや・・・あの・・・・ちょっ・・・・・まっ・・
女1、立ち去る
女2:あらまぁ・・・行ってしまわれましたわね
女2:でも、案外あっけない方でしたわね
男:え?
女2、男を見て
女2:さて、健一(男1)さん
男:は、はい!
女2:じゃ、参りましょうか
男:は、はい・・・
女2:フフフ
男:はぁ~・・・
完
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